まんがロード目次
まんがロードの見どころ
JR西日本 氷見線の終点駅・氷見駅を出て、右側の漁港方面に進むと、早速 医院の前に怪物くんがお出迎えしてくれます。
ここ氷見市は、藤子不二雄A氏の出身地で、町中が藤子不二雄Aワールドなのです。
40代を過ぎた方には、懐かしい限りですね。大人も楽しめますが、可愛いキャラクターのモニュメントが所々に設置されていますので、お子様も楽しめること間違いなしです。
怪物くんの前を通り過ぎて少し歩くと、415号線にぶつかります。そこを右に曲がると、古い商店街に入ります。415号線を北の方角に進んでいくと、まんがロードがあります。
しばらくは、何もない道が続くのですが、突然右側に喪黒福造があらわれます。
ベンチの横に座れと言わんばかりの喪黒福造と、是非ツーショット写真を撮って、ニヤニヤしてください。
個人的には、このモニュメントが氷見のまんがロードでは、一番好きです。
喪黒福造のモデルは、大橋巨泉氏だったそうです。なぜか、深く納得できます。
そのまま真っすぐ進んでください。ハットリくんやシンゾウが可愛く迎えてくれています。
湊川の橋を渡るときは、是非、左側の忍者ハットリくんのからくり時計を見ていってくださいね。
朝9時から1時間毎にハットリくんファミリーが水しぶきの中、時間を教えてくれます。
橋を渡ってしばらくすると、右側に「潮風ギャラリー」があります。「潮風ギャラリー」は、藤子不二雄A氏のアートコレクション展示場です。
中には、作品の原画やオブジェがあり、藤子不二雄A氏の生い立ちについても記されています。
すぐ近くには、藤子不二雄A氏の生家である、光禅寺があり、ハットリくんや喪黒福造の石像があります。
さて、中央町の交差点を海側に曲がれば、漁港に出ます。漁港には、忍者ハットリくんの巨大壁画がありますから、すぐに分かります。ここまで徒歩で来られた方は、さぞかしお疲れだと思います。
漁港には、美味しいものがたくさんありますから、ご賞味ください。
藤子不二雄
日本で育った子供の中に、ドラえもんを知らない人はいないのではないでしょうか?
ドラえもんは、藤子不二雄の代表作であり、藤子不二雄は、藤本弘氏と安孫子素雄氏の二人で一人の漫画家としてのペンネームです。
安孫子素雄氏は、1934年に、この氷見市(当時は氷見郡氷見町)のお寺、光禅寺で生まれ、小学5年生の時まで若い修行のお坊さんたちに囲まれて育ちましたが、1944年には、住職である父親が亡くなり隣の高岡市に引っ越しました。
そこで、相棒である藤本弘氏と出会い、なんと、小学生の時から漫画家を志していたそうです。やはり天才は目覚めるのが早いのでしょうか?
藤本弘氏も安孫子素雄氏も小学生のころから、絵が上手で、すぐに仲良くなりました。中学校と、高校は別々でしたが、二人の友情は小学校を卒業してからも続き、後に藤子不二雄となり、全国のちびっこをとりこにする作品を生み出したわけです。
ちなみに、隣の高岡市の高岡駅前には、ドラえもんのモニュメントが大伴家持像の道を挟んで隣に飾られています。
安孫子素雄氏は、1987年に藤子不二雄のコンビを解消してからは、ペンネームを藤子不二雄Aとし、忍者ハットリくんをはじめ、おばけのQ太郎、笑うセールスマン、プロゴルファー猿など多くの作品を残しています。
漁港
まんがロードでお散歩を楽しんだあとは、是非氷見漁港内で食事をお楽しみください。
氷見漁港2F魚市場食堂では、とれたて新鮮な魚料理を楽しむことができます。
漁港では、朝競りを見学することができます。
富山湾は、天然のいけすと言われるほど、美味しい魚が1年中取れます。中でも氷見は、寒ブリが全国的に有名です。
もちろん、他の季節も美味しい魚を堪能できます。
春なら、ホタルイカに白えび、夏は鮎(鮎は川魚です)にカンパチ、秋は鮭にカマスにサバ、そして冬ならカニとブリです。
お魚もさることながら、漁師汁は胃に染み渡る美味しさなので、これも外せません。
魚市場食堂は、お正月の三が日は定休日ですが、その他に決まった休みはありません。ただし、旅行シーズンは混雑しますから、注意が必要です。
漁港内には、「ひみ岸壁市場」というお店もありますから、そちらもおすすめです。
また、氷見漁港からは遊覧船が出ています。
富山湾から見る立山連峰は絶景で、海上から見る立山連峰も最高です。
遊覧船では、鳥にエサを与えることができますが、あまり夢中になりすぎずに、景色も楽しんでくださいね。
ひみ番屋街
ひみ番屋街は、まんがロードの北に流れる上庄川を渡った海沿いにあります。
氷見市の道の駅です。
「氷見漁港場外市場」と名乗るほど、海の幸が豊富に揃えられていますから、漁港内で食べそびれてしまった人も心配ありません。
海の幸以外にも、ソフトクリームやクレープ、ひみぷりんが楽しめます。
氷見のグルメは、魚が一番に思い浮かびますが、他にも、氷見牛や氷見うどんが有名で美味しくいただけます。
お土産を買うなら、ひみ番屋街ですね。
ひみ番屋街で一番のおすすめは、温泉です。
「総湯」という、温泉施設があって、ゆっくりお風呂に浸かることができます。散歩で疲れた足をもみほぐして、一日の疲れを癒やしてください。
潮風の心地よい露天風呂もあります。ここは、地元の人も訪れますから、もしかしたらオトクな情報が手に入るかもしれません。
比美乃江公園
ひみ番屋街から海を見るときれいに整備された公園が能登半島側に長く伸びています。
この公園は、比美乃江公園です。比美乃江公園には、展望台があり夜にはライトアップされます。展望台に登って東の方向を見ると、富山湾越しに、立山連峰が一望できます。
富山県民や能登に住む人達は、この景色をとても愛していて、氷見の沿岸部に小さな別荘を持つ人や、移住する人もいるくらいです。
富山湾は、2014年に「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟しています。
「世界で最も美しい湾クラブ」とは、フランスのヴァンヌ市に本部があるNGOで、湾の自然保護と、その周辺地域の経済発展の共存を目的としています。日本では、富山湾の他に、松島湾(宮城県)、駿河湾(静岡県)、宮津湾(京都府)、九十九島(長崎県)が、加盟しています。
また、氷見市はサイクリングにも力を入れており、サイクリングひみというウェブサイトを立ち上げています。
サイクリングロードも整備されていますし、ひみ番屋街や氷見駅、雨晴駅・氷見市漁業文化交流センターサイクルステーションで自転車の貸出を行っています。
普通の自転車だけではなく、ロードバイクや電動自転車もありますから、体力に自身のない人も安心ですね。
湾岸沿いだけではなく市内には、海浜植物園もありますから、足を延ばしてください。
比美乃江公園の海岸沿いを東に向かうと、夏に海を見ながら楽しむことのできるキャンプ場が3つあります。松田江キャンプ場、島尾キャンプ場、雨晴キャンプ場です。夏季以外は、無料で使用できることもあり、本格的に寒くなるまでの土日は賑わいを見せています。
これらのキャンプ場が好評だったためか、2021年11月に、比美乃江公園の北側にもキャンプ場がオープンしました。天空のKAZEキャンプ場です。満点の星空を見ることができる、天空のKAZEキャンプ場には、ドッグランがあるようですので、愛犬家は要チェックのキャンプ場ですね。
氷見市
氷見市は、富山県海沿い最西部、能登半島の根元に位置しています。
人口42,000人、面積230.56km2の小さな都市です。
氷見市内には、怪物君のキャラクターが描かれたバスが走っていますし、氷見線には忍者ハットリくん列車が海岸沿いを走ります。なんと、忍者ハットリくん列車では、車内アナウンスがハットリくんの声で流れるのだとか?子供たちは大喜びですよね。
マンガロードのすぐに西側に、朝日山公園があります。
その公園の隣に上日寺というお寺がありますが、このお寺のイチョウは古くから有名で、樹齢1000年以上とも言われています。
昔は、赤ちゃんに飲ませる母乳が出ないときは、このイチョウの木の気根を削って煎じて飲むと母乳が出ると信じられていました。
氷見市銘菓の銀杏の和菓子は、このイチョウの木に由来すると言われています。
また、上日寺には、朝日公園側に小さなお堂があります。このお堂に祀られている「巳石」は、その昔、龍神様がこの辺り一帯で人々に害を与えていた毒蛇や悪蛇を退治して閉じ込めたという伝説があり、真実信心の人には、金運全般に幸運をもたらすと言われています。
今でも、全国から人が訪れています。
5月から10月の第2日曜日(8月は第1日曜日)には、この上日寺で門前朝市が開かれています。AM8:00〜AM10:00まで、地元で取れた野菜や、お弁当などを販売しているので、お時間が合う方は散歩がてら訪れてください。
漫画ロードは、日本全国にいくつかあります。
・宮城県石巻市 石ノ森章太郎 サイボーグ009
・鳥取県境港市 水木しげるロード ゲゲゲの鬼太郎
・東京都台東区 あしたのジョー
・東京都練馬区 大泉アニメゲート
・福井県敦賀市 シンボルロード
中には、ロードとは呼べないような小規模なものもありますが、気になる方はチェックしてみてください。
アクセス方法
まんがロード最寄り駅は、JR氷見線の氷見駅です。
電車でのアクセス 所要時間・料金は目安です。ルートや乗る電車によっても異なりますので、ご注意ください。
東京から
東京駅→新幹線→新高岡駅→城端線→高岡駅→氷見線→氷見駅 3時間40分ほどかかり、料金は、14,000円ほどです。
大阪から
大阪駅→サンダーバード→金沢駅→IRいしかわ→高岡駅→氷見線→氷見駅 4時間半ほどかかり、料金は、6,000円ほどです。
名古屋から
名古屋駅→新幹線→米原駅→北陸本線→金沢駅→IRいしかわ→高岡駅→氷見線→氷見駅 4時間半ほどかかり、料金は、9,000円ほどです。
車でのアクセス
能越自動車道 氷見インターから氷見駅まで10分程度です。なんと能越自動車道は、のと里山空港ICから高岡ICの区間は無料です。
徒歩のまま氷見市内を回るには、範囲が少し広いので便利な乗り物を一つ紹介します。
時速20キロの電気自動車ヒミカです。氷見CARを略して、ヒミカです。
ヒミカは、JR氷見駅か、ひみ番屋街でレンタルできます。4人乗りで3時間2,000円で、利用できます。